美大の彫刻科と工芸科専攻の学生なら一度は経験したものに、撮影用の大道具・小道具の制作というアルバイトがありました。雑誌広告やテレビコマーシャルの華やかなイメージからはなかなか想像のつき難い、臭く、埃っぽく、様々の汚れのこびり付いた作業場で、搬入日の朝を迎えるというのが普通でした。撮影終了後、軽トラに粗大ゴミとなってしまった「作品」を積み込み処分するという最後の任務を待ちつつ、スタジオの隅で目を擦りながら、ぼぉっとした頭でこういう撮影現場を眺めたのを懐かしく思います。

The final cut

Written by:

A sculptor living in New York

Leave a comment

Back to top